聖なる夜は、僕にとってはただの憂鬱な物に過ぎない。 街は浮かれ気分になり、イルミネーションやら装飾やらで電気を無駄に浪費する。 人はにわかキリスト教徒となり、お互いによく理由を知らずに表面上で祝福しあう。 子供はサンタクロースを信じ、期待に胸を膨らませた夜を過ごし、大人は恋人との甘い一夜を過ごす。 その中間、大人でも子供でもない僕は一体何を楽しめと言うのか。 ただ一つ言えることは、これが負け犬の遠吠えと言うことだ。