戦場の花は儚く散る
ぱん!
「隊長っ! ジミーがやられたっ!」
「くっ、おのれえ。我々の奇襲に気付いていたと言うのか!?」
「どうしますか、一斉に突撃を!?」
「いや、まだ敵は我々の存在に気付いていても、場所まではわかるまい! 敵が警戒を解いた瞬間にカーターを突入させる!」
「あっ、隊長! 敵陣の照明が消えました!」
「よし、カーター行け!」
ぱん!
「ぬぼぉ!」
「ああっ、カーターがやられた! 罠だったのか!」
「どうします隊長!?」
「ぬぅぅ……、こうなったら総力戦だ! 行け、ものども!」
「ああ! 隊長、見てください! 敵が何か用意しました!」
「はっ! あれはアースノーマット! いかん、皆散れ!」
「駄目です! 間に合いません!」
「ぐわあああぁぁぁ!」
夏の夜、今宵も各地で激しい戦いが繰り広げられていた。
完
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