<はじめに> バトルスピリッツ第13弾として「星座編第四弾:星空の王者」が発売されましたな! カードゲームで面白いのは、新しいエキスパンションが発売されたてからしばらく、メタゲームが混沌とすることだと思います。 バトスピの場合も例外ではなく、今回もまた特にメタゲームがガラっと変わってしまうような、そんなカードが入っていると思います。 ウワサでは白のXレア《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》が止まらないよヤバイよヤバイよ、なんていう声が聞こえてきたりしちゃったり。 そんなことより、僕個人として大事なのは《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》をどうやって使うということ。 特に第13弾では《皇子ペンタン》が入ったということで、何とかしてくれちゃいそうな予感がキュンキュン。 逆に言えば、《皇子ペンタン》がいなかったら何も出来なさそうなのだけれども……まあ、それは言うまい。 というわけで、今回は《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》を使ってデッキを作ってみようじゃないかー。 <コンセプト> さて、ペンタンデッキとは果たしてファンデッキなのか。 ファンデッキとは。 「好み」を重視して構築されたデッキの総称、及びTCG用語。 例え個々のカードが使いづらくても、自分の使いたいカードを投入するのが特徴。(遊戯王wikiより) 勝ち負けを主体としたデッキよりも遊び心を重視したデッキのこと。 ファンデッキが実戦レベル並みの強さとなると地雷デッキとなる可能性も出てくる。(MTGwikiより) 《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》は間違っても使いやすいカードではないだろうし、それをサポートする各カードも一般的ではなさそう。 そうなるとやはり遊び心を優先したファンデッキと言えるのかも知れない。 とはいえ、ファンデッキが地雷デッキとなるパターンだって無きにしもあらず。 いや、むしろ、大いに有り得る。そういうパターンはいくつも見てきたから。主にマジックで。 目標は、《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》を使いつつ、トップメタデッキをも食らう地雷デッキにすること。 出来るんですかね。いや、やってみようか。 <候補となるカード> ・《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》 これを軸にすると決めた以上必須。 やたら重すぎるコストに対して低すぎるBP、あって無いような召喚時効果、それからディスアドバンテージだらけのLv3効果と、ネタの香りしかしない。 これじゃあんまりだから、いいところを挙げてみようか。 名称が「ペンタン」 転召持ち 系統が歌鳥 ダブルシンボル 少ないコアでレベルが上がる(2コア→Lv2、4コア→Lv3) 他に類を見ない召喚能力 連続攻撃が可能 名称が「ペンタン」というのは、ペンタンサポートが受けられるということ。もちろん筆頭はコスト踏み倒しの《皇子ペンタン》なのだろうけど、《女帝ペンプレス》の能力も充分に活かせる。 《ペンタン帝国》から飛び出る可能性もあり、コストが重いというのはあまり問題にはならなさそう。ただ、転召なんてものを持っているので、いつでも出せるわけではないけれども……。 そんな転召だって、逆にメリットにできる。転召サポートはいくらでもあるからね。 例えば《天の城門》なんかは、転召持ちを限定付きアンブロッカブルに変えられる。アンブロッカブルなダブルシンボルが脅威なのは、《巨蟹武神キャンサード》が証明済み。 それから系統が歌鳥ってのも、地味に良い。バトスピMAXでは、《コーラスバード》のためだけに歌鳥で固めたけれども、《コーラスバード》で回収可能というのは本当に優秀。 忘れてはならない召喚時効果。こんな効果、持っているカードはバトスピには少なくともいない。手札もトラッシュもコストを踏み倒す。 トラッシュというのが非常に優秀。トラッシュに貯めた「ペンタン」たちを一斉に呼び戻して何ができるかはわからないけれども、単純に数で圧倒するだけで充分。 ・《皇子ペンタン》 《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》をサポートするならば一番優秀。 それどころか、ペンタンデッキにとっても相当優秀な一枚。意外とコスト軽減が少ししかない「ペンタン」たちの頭数を増やせるのは最初から最後まで役に立つ。 手札になければいけないけれども、《コーラスバード》から釣り上げれば、かなりの効果が期待できそう。 《皇子ペンタン》→《皇子ペンタン》→《皇子ペンタン》→好きな「ペンタン」……というのはロマン。 ・《女帝ペンプレス》 「ペンタン」の召喚をサポートする素敵な皇帝。先代の使えなさに比べて本当に優秀。 残念なことに名前に「ペンタン」が含まれていないのだけれども、最大軽減1コストで召喚できるのはありがたい。 地味ながら、連続攻撃が可能なのも良い。 ・《シユウ》 《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》の召喚時効果は、トラッシュも有効なため、トラッシュに「ペンタン」を貯めることでその効果をより強めることが出来る。 というわけで、単体でも強力なブレイヴ。シンボル持ちでこの性能は、《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》でなくても強力。 ・《ペンタン帝国》 黄色の弱点は、メインフェイズでの除去に弱いことなのだけれども、このカードの場合、相手ターンならいかなるタイミングでも「ペンタン」を召喚できる。 手札に「ペンタン」がいないと使えないのでアドバンテージは稼げないけれども、除去耐性がつくのはいいことだ。 コスト踏み倒し効果も優秀。 Lv2効果は、BPで上回る機会が少ないので微妙なところだけれども、あるに越したことはないよね。 ・《天の城門》 速攻系ビートダウンに対するメタカード兼トラッシュ肥やし。 基本的にこのゲームでスピリットは多くなるので、結構な確率で攻撃を止めてくれそう。 計算を狂わせるというのは抑止力にもなって、本当に微量なコントロールが期待できるかも。 でもむしろ重要なのはLv2効果で、転召持ちが限定アンブロッカブルになる。 ・《コーラスバード》 歌鳥を3枚も手札に戻すということで、中盤以降にかけての歌鳥デッキを支えてくれる好カード。 対象が歌鳥ならばなんでもOKという緩さが素晴らしい。 ・《ウィッグバインド》 定番。 ……こんなところだろうか。 ではでは、次に入れる「ペンタン」たち。 ◇2コスト ・《ヒナペンタン》 能力はほとんどないと考えてもいい。 バニラではないバニラ。絵が致命的に可愛いだけで採用の価値あり。 ・《マカロニペンタン》 《皇帝アンプルール》か《女帝ペンプレス》が入れば手札に戻ってくる。 もちろん《皇子ペンタン》でもよく、破壊されるタイミングを選ばないので、採用の価値あり。 ・《探偵ペンタン》 《キャラクターロスト》を使ってピーピングができるが、その2枚コンボにしては弱すぎるのと、《キャラクターロスト》が単体であまり活躍してくれなさそう。 《キャラクターロスト》が刺さるデッキが超流行したならば話は別だけれども。 Lv2効果は、紫デッキでないと活躍しない。しかしながら、絵が滅茶苦茶可愛いので、採用の価値あり。 ・《森の妖精ペンタン》 最大軽減によって0コストで召喚でき、さらにはバニラ、そしてBPも最大5000までいくということで、地味だけれども使いやすい。 充分に採用の価値あり。 ・《天文学者ペンタン》 歌鳥サポートとして、歌鳥全体に系統:「星魂」を追加するのは……どうコンボしたら良いものか、ずっと考えているけれどもなかなか浮かばない。 少ないコストでLv2になるので、採用の価値あり。 ◇3コスト ・《ペンタン》 ペンタンデッキでなくてもソリティアとか悪さをするデッキで使われちゃう悪い子。 主にコンボ用に使われるカードだが、《ウィッグバインド》を軽く出来るのはなかなか。採用の価値あり。 ・《占いペンタン》 手札のマジックをオープンしてドローする。さしずめ黄色の《グリプ・ハンズ》ってところか。 軽減も多く、また黄色のドローというだけでもなかなか貴重なので、採用の価値あり。 ◇4コスト以上 ・《郵便ペンタン》 ドロー強化能力は本当に優秀なのだけれども、コアを切迫しすぎるという欠点が。 それでもコスト4なので、《シユウ》と合体出来る。これだけで採用の価値あり。 ・《皇帝アンプルール》 やたら重い。その上Lv3になるまで能力なし。Lv3能力も、わざわざコアをボイド送りにしてまで使いたいものではない。 《天星馬ペガシーダ》を入れていた場合、その効果対象となるコストなのが良い。 ただ、それ以外ではあまり使えそうにない。《マカロニペンタン》や《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》とコンボになるとは言っても……。 そもそも「ペンタン」ですらないし。でも、採用の価値あり。 ・《イワトビペンタン》 地味極まりない能力を持っているが、《ウィッグバインド》対策にはなるかも知れない。 《天星馬ペガシーダ》を活用したペンタンデッキではいいのかも知れないけれど、それだけだとただの事故要因になってしまいそう。 ペンタンデッキ内ではトップクラスのBPを持つので、採用の価値あり。 ・《勇者フェニックスペンタン》 転召持ち、連続攻撃可能、その上聖命持ちで、《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》とサポートを共有出来る。 派手さは無く、連続攻撃のコストも「ペンタン」をデッキの上に戻してしまうのが使い辛いが、《シユウ》の登場でマシになったと思われる。 実は《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》よりも遙かに堅実だったりする。《天星馬ペガシーダ》でも持ってこれる。 裏のエースとして、採用の価値あり。 ……というわけで、ほとんどのカードに採用の価値がある。 この中から40枚を選び抜くというのは、非常に疲れそう。 ……ええい、全部入れてしまえ! <デッキ> というわけで出来てしまいましたのがこちら。 途中から悪ノリが入りすぎただろうか。 全ての「ペンタン」系カードを投入するなんていうことを考えなければ、多分もっと安定するかも知れないけれども、あまり変わらない気もするのが悲しいところ。 序盤は軽い「ペンタン」たちを壁にしながらじっくりとドローしていき、中盤以降になったら《皇子ペンタン》からの《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》で、一気にビートダウン! なんてことが出来たらいいのだけれども、実際のところはそんなに上手くいかない。 実際は、序盤から「ペンタン」たちが焼かれ、手札も尽き、じり貧になったところで望みをかけてドローしたトップデッキが《超皇帝ジークペンタン・ノヴァ》でイラッ☆という具合だろうか。 自分で回してみると、何回やっても赤に勝てる気配すらしないのだが。 なんとも言えない重さがデッキ全体を支配していて、それが場をコントロールするカードならばいいのだが、やっていることは自分の手札をぐるぐる回していることだけ。 これでは勝てぬ、芸がなさすぎる。 そもそも黄色のいいところは、光芒のような能力を使ったマジックとのコンボや、聖命による回復。 あとはアンブロッカブルによる貫通攻撃といったトリッキーな攻撃。コンボ色が極めて強い玄人向けの色なのだ。 それなのに、真っ向から他の色と同じようなことをしてどうするんだっちゅーに! これでは地雷デッキになど到底なれぬ。赤を倒すならば緑で殴っていったほうが余程効率的……。 まだまだ改良の余地あり。 色々と考えていきます。 |