ヨー ロッパ旅行珍道中記

No.4−8/20〜: Universe

16日目 8月 20日 (水) Earth→Iscandar −さらば、地球よ

 イタリアを出た夜行列車の一晩は、とってもスリリング。
 夜行列車の経験はゼロだったのだけれど、夜寝ている間は結構揺れたり。
 それはもう、線路から離れて上昇を続けているわけだし、当然なんだけれど、なかなか新しい感覚でびっくり。

 さて、そんなわけで大気圏を抜け出してみたわけですが……そのときの写真がこちら。

 
 マジすげー感動しました。
 ガガーリンが、地球は青かった、とか言っているけど、まさにそんな感じ。
 いやー……それにしても本当に綺麗だったね。

 そんな青い宝石を堪能したら、しばらくワープ状態に入りました。
 よくSF映画で、外の世界が真っ白になる映像とかあるけれど、実際は窓を全部閉めるので、どうなっているかはわからなかった。
 光速を超えちゃうので、人間の目が色々と認識できなかったりするみたいですねー。
 それっぽいこと言ってみるけど、勝手な僕の推測だぜ!

 で、ワープを終えると目の前にあったのがこちら。

 
 ちょっと撮影が許可されていなかったので、NASAからお借りしました。映像はイメージです。

 地球のすぐそばの惑星、火星です。
 いやー……何かと火星って地球に縁がある星で、探査機も何回も行っているとおり、非常に親しみ深い星だと思う。
 地下には氷があることが確実視されているらしく、生物がいても不思議ではないとか。
 うーむミステリアス……火星人といえば、タコみたいなあれを想像するけれど、実際にお会いできたら面白いねぇ。

 
 続いてワープを行い、到着したのが木星。
 木星も、色々なところでなじみがある人が多いんじゃないかな?

 SFでも何かと登場するし、平原綾香も「Jupiter」ってのを歌っているしね。
 まあ、平原綾香の例は個人的にあまり気に入っていないんだけど……組曲「惑星」は全て聴いたわけじゃないけどね。

 それはさておき、木星だ。
 「2001年宇宙の旅」みたいー。

 生で見ると、やっぱりイメージしていたのと全然違う。まことに全然違う。
 これは死ぬまでに是非経験しておくべきだと思う。

 ……まあ、さすがに最初は怖いとか思うけどね、僕もそうだった。
 ちょっと億劫だったりするし、未知のものには恐怖を覚えるからね。

 ただ、そこのを乗り越えて経験してみると、自分の頭の中にあった概念というものがいかにちっぽけなものかと思い知らされる。
 テレビを見ても本を読んでも得られない、経験的知識……それが、ここに詰まっていたと思います。

 ……なんて、ちょっと真面目なこと言ってみるけど……さてさて、次はどの星か……と思っていたが、どうもこの先には行けない模様。
 別に書くのが面倒になったからとかそんな理由ではなく、僕らの持っていたユーレイルグローバル・パスではこの先へはいけない模様。

 今度はもう少しお金ためて、ちょっとばかりグレードアップしたリッチな旅行をしたいね。

 さて、ゆっくりと地球へ……。


 と思ったら、突然車体が大きく揺れた。
 いやー……空でも地震があるのかなーなんて思ったけど、そんなわけない。

 車内放送は全てイタリア語なのでよくわからなかったけれど、窓の外を見ると……。

 
 なんか浮いてるー!?

 ビックリしたね、マジビックリしたね。まさか、本物を見ることになるとは。
 どうも、領空侵犯ならぬ、領宙侵犯をしてしまったようで、迎撃行動を取られた模様。
 うーん、帝国の戦闘能力は異常に高いからねぇ。でもそこは、さすがイタリアの鉄道。ワープによって一気に脱出ですよ。

 ……なんてことはなく、もう最後の最後まで緊張の連続。
 良く助かったと思うよ。いつもいつも適当だったと思うけれど、ちょっとうっかり領宙侵犯とか笑えねえ。

 でも、まあこれも貴重な経験だ。
 大気圏突入して、そして地上に降り立ったときには感激して涙でたもん。うん。


 そんなわけで、ちょっとスリリングな一夜を過ごし、我々はドイツへと向かうことになりました。

 続きません。

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