12月 27日 (木) クルッと振り返る 寒風吹きすさぶ仙台の町は今日も氷点下を記録しております。 一年の終わりも近づいてきたし、年末は実家に戻るため日記も更新できなさそうなので今のうちに毎年恒例(?)の今年の振り返りでありますー。 ぱちぱちぱち〜(鬱) ◇ ◇ ◇ そもそも今年は勝負の年であると年始に自分に言い聞かせていたりする。 毎年毎年今年こそはと言って結局のところこの時期になれば、「ああ、今年も何もしなかった」と振り返ることになるのだけれども……今年はちょっと違う……ぜ? わかりやすいように、内容を色で分けてみたよ! ■音楽:赤 ■小説:青 ■仕事:緑 ■その他プライベート:橙 <1月> ■iPad2を購入。スタバでの小説執筆が捗る。 スタバでドヤ顔でアップル製品を使いこなしてみたかったんだ。 というのは冗談で、iPad2を買ってから色々と変わった。小説執筆がすげー捗るようになった。 外出先で気軽に執筆できるというのは素晴らしいものだよ! あとは、ネタ帳をモレスキンのノートに変更。これが実に素晴らしく使い勝手がよくて、ネタがどんどん溜まっていった。 ■Red Hot Chili Peppersやthe pillowsを聴きまくる日々。 昨年に引き続き、一度ハマったらしばらく熱中するのが僕である。レッチリはそれまで全然聴いて来なかったジャンルだから新鮮。 ■面談でいきなり心を折られる。 めちゃくちゃ恥ずかしい面談でした。あーうー。 <2月> ■初めてジャズに触れる。 楽器屋で開かれていたジャズのミニライブを見て、新たな世界を開いてしまった。この時はあまり心に残らなかったけれど、今から振り返るとこの日が転機。 ■短編小説「ノア」を執筆。 スタバで構想を練っていたら、ポロッと短編小説が完成してしまった。 自分の好きなことややりたいこと、心の中にあったことを吐き出したらすんなりと生まれたため「これはいけるかも」と思った。 ■短編小説集「トラウマ・サーカス」の構想が固まる。 ……そんなわけで、「ノア」が完成したことから思春期少女をテーマにした短編小説集「トラウマ・サーカス」を夏コミを目標に出すことを決意する。 1月に溜めたネタを放出するときぞ。 <3月> ■ジャズバンドを結成しちゃった。 期間限定で、7月の演奏会に向けてジャズバンドを結成。 楽曲は「take the A train」。 自分とドラム以外経験者で、しかもジャズって出来るのかと不安に思ってしまったけれども、飛び込んでしまったのである。 そんなわけで、ジャズに触れまくる日々が始まった。音楽の幅が広がったような。 ■「トラウマ・サーカス」の執筆活動は続く。 順調に「セイウチの恋」を完成させる。 早くもこの段階で、かなり気持ちの悪い短編集になりそうだと危惧。 ただ、この頃から表紙どうしようかな……と悩むことに。 <4月> ■ジャズバンドをやりながら、何故かスラップが出来るようになってた。 ベーシストのあこがれ、スラップベースが出来るようになった。 ちなみにジャズバンドでは、いきなりリズムが取れないという事実に直面する。 ■荒吐ロックフェスティバルに行き、本格的にライブにハマる。 The Birthday、GRAPEVINE、フラワーカンパニーズ、the pillowsなどを生で見て、やっぱり音楽は生だなとか思ったり思わなかったり。 本当に楽しかったのだ。 ■短編小説「アンチリアルエゴイスト」を完成させる。 またまた気持ちの悪い小説を書いてしまい、いよいよ後に引けなくなったなぁなんて思った。 順調に執筆が出来ているため、この調子ならば「トラウマ・サーカス」全作品を書き下ろしに出来るかもと思ったのだが……。 ■おしごといそがしくなる。 年度が変わって、社内の顔ぶれも変わって、お仕事が大変に。充実していた。 <5月> ■充実のGWを過ごす。 「オペラ座の怪人」だったり、上野だったり、芸術に触れにぞ触れにける。 ■Vanzandtのジャズベースとの出会いを果たす。 楽器市で触れてからというものの、その音に夢中になってしまった。 今では僕の横にいます。 ■ジャズバンドで苦戦する日々。 ベースが頑張らなければ全てが崩れるというそんなパートなのに一番下手なため、メンバーに迷惑をかけっぱなし。 それでも徐々にリズム感も身につき、なんとかものになってきたというかなんというか。 メトロノームにイヤホンでお出かけ。これ最強。 ■短編小説「空中曲芸」執筆開始……が、筆が進まず! スムーズに執筆できていたのに、何故かこの月から筆が遅くなり始めた。 結局のところ一ヶ月かかっても完成せず。「トラウマ・サーカス」の行く末に暗雲立ち込める。 <6月> ■夏コミ当選、絵師に真木環さん! 受かっているような気がしてそわそわしていたら、やっぱり受かっていたという。 表紙絵は以前お会いした際に、その絵に強く惹かれてしまった絵師さんである真木さんに頭を下げてみたところ、快諾してくださいましてこれよりいよいよ逃げられなくなる。 それなのに一向に筆は進まない。参ったなぁもう。 ■宅建の資格取得に向け勉強開始。 会社で宅建を受けさせてくれるということになり、そのチャンスに飛び乗ることに。 小説・バンド・宅建の三つは果たして両立させられるのかと、半信半疑だったが見事に「それは無理じゃねぇっすか」な勢いで宅建が難しいことに気づくのにそう時間はかからなかったという。 ■ジャズバンドもいよいよ発表会間近に……。 なんとか形になってきて、練習も追い込みモードに。 リーダーさんからもお褒め頂くほどに、一応成長したようだ。 ■色々なライブを観たよ! サカナクション、the pillowsのライブを見て、両方に衝撃を受ける。 <7月> ■「空中曲芸」完成、その後執筆速度復活……! しかし入稿期限迫る。 やっとのことで短編小説「空中曲芸」が完成。難産だった。 表紙の絵も上がり、いよいよテンションマックス。 しかし、入稿の期限はいよいよ迫り、幾つかの作品は間に合わないと判断。 結局のところ当初から計画していた「間に合わなかった場合に使おうと思っていた過去の作品」を引っ張って、ページを埋める。あまりやりたくなかった。 それでも無事入稿。あとは夏コミを待つばかりである。 ■ジャズバンドの発表会! いよいよの本番は、ほのかに緊張。 いきなりコード進行をトチり、しかも続けて二度行なってしまって怪しくはなったものの、その後は復活。 無事に成功をおさめる。 なお、DVDには僕の失敗がきちんとおさめられている。 ■the HIATUSバンド結成! その後の懇親会で、ジャズバンドを一緒にやったピアノさんと音楽の趣味が合うことから一緒にロックバンドを組むことに決定。 そのままドラムさんとギターさんに声をかけ、やりたかったthe HIATUSのコピーバンドをやることに。 ■BUMP OF CHICKENのライブに行った。 念願のBUMPのライブに行く事ができた。 一番最初に好きになった日本のバンドだし、ずっと聴きたくても聴けないでいたので大満足。 最後の「DANNY」でしびれた。 <8月> ■夏コミ本番は30部売れる。 直前に、同人誌の発送先を間違えるというミスをしでかしてひどい目に遭ったものの、なんとか夏コミに無事参加。 初めての売り手側は新鮮で、知り合いを中心に多くの方々に訪れてきて頂き、30部頒布することに成功! やったね! ■宅建に集中。 僕はあれもこれもは出来ないので、宅建とバンド活動に集中することに。 それなのに時間をムダにすることも多く、イライラ。 <9月> ■宅建漬け! うおお。 うおお、うおお……。 ■バンドが3人になる。 ドラムさんが辞めてしまわれて、現在のピアノ・ギター・ベースの3人バンドになってしまった。 とはいえ特に補充する予定もなく、アコースティックにおしゃれなバンドを始めることに。ついでにジャンルに囚われること無く、ジャズもやることに。 ■ネタ帳の内容が増えていく。 執筆はしなくても、次回作の構想はどんどんたまっていくものでありまして、宅建に追われていたため逆に書きたい欲が高まるという。 試験の前に片付けをしたくなるようなものだ。 ■定禅寺通りジャズフェスティバルに参加! 演奏側ではなく、聞き手としてジャズフェスティバルを見て回った。 一緒にジャズバンドをやった方々も出ていたしね。 ここでも新しい音楽にたくさん触れて、リズム隊の格好良さを改めて再確認。特にスラップベースへの憧れが強まったとか強まらなかったとか。 <10月> ■くらげいずむ10周年! 特に何もせずに終わる。 本当に何もしなかったなぁ。 ■宅建本番は撃沈。 結果は見るまでもなく無理だと悟った25の秋。 気がつけば半袖では寒くなっていたよ。 非常に悔しくて、しばらく問題集を手放せなかった。来年だ、来年。 ■MEGAROCKSを観に行った。 THE BACK HORN、a flood of circle、BIG MAMA、[Champagne]などなど聴きたかったバンドの音楽を聴くことができて大満足。 石鹸屋の新ベーシストBOSSさんからピックをもらって、雨の中大喜びで走る。 ■ひなっちこと日向秀和のベースに触れて浅葱に電流走る。 ストレイテナーを今まで聴いていなくてすみませんでした。 <11月> ■やる気がめっきり減少。何をするでもなく日々が過ぎる。 小説を書くでもなく、本を読むでもなく、ゲームをやってPCに触れて空いた時間を有効に活用できない毎日が。 今年一番何もしない月だった。 ■the HIATUSのライブを観に行った。 バンドでもやっているthe HIATUSのライブを観に行くことができて、その格好良さに触れてキュンキュン(死語)。 ベーシストのウエノコウジは憧れ。 <12月> ■幾つかのライブに出撃する。 ソノダバンド、THE BACK HORN、the Birthdayのライブを観に行って、これまた感銘を受ける。 ちょっとだけ友人も増えた。いいことですなー。 なお、年末はCOUNTDOWN JAPANに行く予定でもある。楽しみですなー。 ■会社生活がプチ変わる。 部署内の人が少し変わったため、僕の会社生活も変わって刺激的に。 特に教えられるだけだったのが教える側になったことがとても大きくて、毎日を充実させている。 その一方で、「東京に戻る」という未来が現実的に……果たしてどうなる2013年! <まとめ> ……というわけで、今年は音楽に執筆活動に、今まで以上に動いたのではないかな、と。 特に音楽。バンドをやったこともそうだけど、ジャズとかフュージョンとか新しいジャンルに出会えたことが大きい。 ジャズなんてのはちゃんと聴いていたことがなかったのだけれども、その格好良さにに触れて聴くようになって、今ではバンドでやるほどに。 わからんもんですな。 それと、なんといってもようやく小説を形に出来たこと。 「トラウマ・サーカス」が成功だったのか失敗だったのかは、それはまあ置いておいて、とりあえず第一歩を踏み出せたことが大きかったかなと。 この半年はあまり書けなかったけれども、今後もやっぱり書いていきたい。 ですな。 来年は東京にいるのか、それとも北海道にいるのか、もしくは東北のままか。 自分がどんな風になっているのかはわからないけれども。 今年を振り返って、今年はとてもいい年だったので。 来年がもっといい年になりますように。 と。 今年最後の日記おしまいです。 |
12月 26日 (水) 下世話でいいじゃん 更新頻度をあげようと宣言したものの、一週間以上空いてしまった。 さて。 先週は、半年前ぐらいから予定していた、The Birthdayなるバンドのライブのために水曜日、木曜日とお休みを頂いて東京の日本武道館に行ってきちゃった。 会社の人々にごめーわくをお掛けしてしまったので、そこはそれなりに謝りつつ、それでも折角休んだんだから満喫しようと楽しんで参りました。 うむ。 まずは日本のカルチェ・ラタンこと神田・神保町をぶらぶら。 一応小説書きとして、本がたくさんある空間というのは魅力的なものでありまして、ただ本を眺めているだけでも楽しい。 本当は掘り出し本とか発見しちゃって、「これ欲しかったんだよねー!」な思いを抱いてみたいのだけれども、あいにくそういった専門書とか絶版の本とかにあまり詳しくないので、そういう意味ではいま一歩楽しめきれていないのかもしれないけれども、それはそれで。 特に何かを買うでもなく、ただ見ただけ。 それでいいんです。 昼食は、「さぼうる」という50年の歴史を誇る喫茶店へ。 レンガ作りの情緒溢れる空間で、絶妙なバランスでお願いしていないのに大盛りに盛られたナポリタン前に、口の周りを赤く染めながら格闘する人×テーブル分。 そんな滑稽な光景を見ながら僕もナポリタンを食べ、気持ちはモダーンですぞ、モダーン!(よく意味をわかっていない) ◇ ◇ ◇ さて、その後はメインのThe Birthdayのライブ、イン日本武道館。 実は初武道館。その姿が目に入ってきたときに、謎の感動を覚えてしまったのである。 それにしてもめちゃくちゃ寒いわけで、早々にグッズを購入してすげードキドキしながら待機。 アリーナ席という強運にも恵まれ、前から八列目ぐらいなところだったりする。近いよ、すごいよ。 まあ、以前観たときは前から二番目でモッシュに巻き込まれ、頭の上を人が通過していくような状況だったけれどもさ。今回は席があるから……。 さて始まってみれば、いきなり特徴的なギターサウンドと激しいドラム、そしてチバユウスケのしゃがれたパワーのあるヴォーカル(←これ重要)。 アルバムツアーということでアルバム曲を中心に、しかし代表曲はもちろん外さないというセットリストで、「ROKA」「カレンダーガール」や「さよなら最終兵器」「なぜか今日は」といったシングル曲では大いに盛り上がり盛り上がり。 最後の方は、もう何がなんだかよくわからん感じで鼓膜も平常な機能を失ってしまい、あっという間の三時間弱が経過していたのでありました。 チバがとにかく格好いいんだもう。 誰にもマネの出来ないヴォーカルに、味わい深い(褒め言葉)歌詞と、あとパフォーマンス。 カッコイイぜ40代。 40代と言えば周囲の年齢層もちょっと高めだったかな。 本当にロックが好きな人が集まっているような印象。僕なんかがいてよかったのかしら、と一瞬思ってしまったほどに、みんなロックを愛しているのが伝わってきたのでした。 ◇ ◇ ◇ 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観てきたよ。 ……あ、ネタバレはしないので大丈夫ですよ。 ただそれだけですよ。 誰か今度語りましょう。 ◇ ◇ ◇ 今年ももう終わってしまうね。 今年の振り返りは次の日記に書くとします。 |
12月 16日 (日) 肝臓を大事に まずは更新頻度を上げることから始めようと思った。 日記を書いていない間に色々な出来事があったのでちょいとばかり箇条書きにして書きだしてみよう! ・平泉に行った(11/24) ・the HIATUSのライブ観た(11/29) ・ソノダバンドのライブ観た(12/9) ・一人で光のページェントを見た(12/9) ・THE BACK HORNのライブ観た(12/12) ……というわけで、ほとんどやったことがライブを観に行ったことに集約されてしまうのである。 他やっていたことって、家にいるか会社にいるかだし、あ、あとバンド活動をやっていたよ。 ライブについてちょこちょこ書いてみよう。 ◇ ◇ ◇ the HIATUSというバンドのライブは、念願叶ったりというか随分と楽しみにしていて、今仙台で組んでいるバンドがthe HIATUSのコピーということかも是非観たかったのだ。 ELLEGARDENの細美武士をはじめ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのベーシストのウエノコウジ(←これ重要)などなど豪華なメンバーが揃ったプロジェクト……なのかな? 普段もピアノやシンセサイザーがいて、あと今回はチェロとかバイオリンといったオーケストラも連れてきて、本当に様々な音色を聞かせてくれるバンドなのだ。 個人的に、ベースが大好きで、長身痩躯でゴリゴリとピックで強烈なリフを刻むウエノコウジの姿に憧れるものなのです、これが。 で。 実際のライブはどうだったかって、全席指定席のコンサートホールだったためロックバンドとしてはイマイチな盛り上がりだったのだけれども、そこはやっぱ りELLEのヴォーカル。しょっぱなから下ネタと、アツイ叫びと、あとは脱ぐという行為で盛り上げておりました。随分無理矢理感はあったけど。 それはそれとして、とにかく格好いいんだこれが。これまでの曲もオーケストラアレンジがなされていて、これが好きか嫌いかと言えばそれは意見が分かれるところだと思うけれども、僕は好き。 変拍子とかあとは盛り上げてからのブレイクとか、素人目から見ていてもすげーことを魅せてくれるんだ。さらっと。 ピアノがとにかく凄いの一言に尽きる。自由に鍵盤から音が放たれていて、何じゃそりゃっていう感じ。 それから15人もいて、指揮者もいないのにしっかりと合っているから不思議。ドラムとベースが相当頑張っていたんだろうなぁって思う。うん。 全部聴き終わった後は、ぼぉーっとしてしまった。 好きな曲は全部やってくれたし、大満足。また見たい、すごく見たい。 ◇ ◇ ◇ 余談だけど、the HIATUSのコピーバンドをアコギ・ピアノ・ベースの三人でやっているのは前にも書いたかもだけどもう一回書く。 ドラムさんが抜けてしまってこういう構成になったのだけれども、特に新しくメンバーを加えるでもなく、のんびりと演奏していて、これがなかなか楽しい。 アコギとピアノだけでだいぶ音楽として成立してしまっているので、自分がどう加わればいいのか今模索中。原曲を超えるベースラインなんて作れないし。 ちなみに、お遊びでジャズをやってみたりもしてる。 ビル・エヴァンスの「枯葉」っていうジャズ・スタンダードの名曲をこの前やってみたけれども、即興にしてはなかなか楽しくできたのではないかと。 自分の使っているベースが古い音を奏でてくれるので、ジャズにはピッタリなんだ。 ◇ ◇ ◇ 次の更新では別のライブについて書きたいな。 一気に書いてしまってもな。 一応当サイトは、小説サイトですぞー。 |
12月 14日 (金) 参ったなぁ、な 随分ご無沙汰しちゃった。一ヶ月ぶりですな。 11月は一回しか更新してない! 随分サボっちゃったなぁ。 色々あったし書くことも色々あるんだけど、勢いがないと書けないんだなぁ、これが。 日記の書き方も忘れてしまった。なんだかなぁ。 ◇ ◇ ◇ 夏のコミックマーケットで頒布した、短編小説集「トラウマ・サーカス」。 もうコミケも4ヶ月前の話になるのだけれども、ちらほら……本当にちらほらと感想が耳に飛び込んでくるのです。 一応30部が人の手に渡ったのだけれども、そこから読んで頂けるとなると数は減り、感想を送ってくれるとなるともうそれはもう少なくなってしまうので、むしろ感想をいただけたということがとても嬉しい。 ありがとうございます。 最近はほとんど小説を書くこともないのだけれども創作熱が冷めたわけでも無いので何らかの形で作品を書けたらなぁ、と思うのです。 ◇ ◇ ◇ 「トラウマ・サーカス」を読んで頂いた方から「ワールドゲイズクリップス」というマンガを紹介して頂いたので読んでみた。 僕の作品と世界観が近いということで、ふむふむなになにどれどれと手に取ってみたのだけれども、これがなかなかヒット。 というのも。 放課後をテーマにしたオムニバス形式の作品で、本当に小さく狭い世界の中で登場人物たちがちょっとした冒険を繰り広げていくという内容。 魅力的なのは、乾ききった世界観と冷めた雰囲気を持った思春期の少女たちの会話と空気感と、そしてなによりもピリッと加えられたスパイスのようなファンタジー要素。 おお、これこそ、僕の好きな世界ではないか。 失恋したての少年と、その友人の少女が二人で拾ったカラスの死体を捨てに行く、という物語があるのだけれども、これがお気に入り。 延々とつまらなそうな表情の二人が、とりわけ面白い会話をするわけでもなく、淡々と微妙な距離感の中でプチ冒険をするというのがなんとも甘酸っぱい。 冷静になって読んでみるとすげーわざとらしい台詞回しだったりするんだけど、それがまた格好良いというか。 「うぜー」とか「やばい」とか、そんな言葉だけで世界が成り立っていくっていうのもまた。 書けないけどオチがすごく好き。 オチを読んで、もう一度思春期少女をテーマに本を作ろうかと思うほどに好き。 懐かしくて、そして、胸をくすぐられる感覚がそこにあったとさ。うーむ。 そしてもう一つ、「緑雨」という話があるのだけれども、こっちのが自分が描きたい世界だった。 子供の頃に一度だけ遊んだ女の子のことを忘れられない少年が、その女の子と瓜二つの少女と出会うという物語で、全体的になんか不思議。 これもネタバレを回避するためにはあまり語らないほうがいいのかもしれないので内容には触れないけれども、不思議な世界が徐々に歪んでいって、綺麗に落とす辺りが良かったと思う。 総じてリアリティは皆無なんだけど、でも何故か一度経験したことがあるようなって、そんな物語たちだと思う。 自分の世界が自分の家を中心に半径数キロぐらいしかないころじゃないと経験できないようなプチ冒険は、多分誰もがやったことはあるだろうし、そういうことってとても記憶に残っていると思うんだ。 その時に感じた不安とか期待とか怖さとか、それが上手く描かれていたと思う。 僕も描きたい。 まだ連載中なので、今後が楽しみ。 ◇ ◇ ◇ こんなものでいいんだっけ、日記って? よくわかんなくなってきたぞー。 |